訪問介護で安全に入浴介助を行うコツとは

訪問介護で行う入浴介助は、ご利用者様のご自宅で行いますので、何かと制約が多いものです。

ましてや施設でのサービス提供のように環境が整っている中で、訪問介護で入浴介助ができるようなお宅は稀です。

ですが、訪問介護員の皆さんは、そうした環境の中でもなんとかして入浴介助のサービスを提供していかなくてはなりません。

では、制約されている中で、安全に訪問介護で入浴介助をするコツについて解説していきたいと思います。

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福祉用具を活用されていますか

在宅で生活されている福祉用具は、原則1割の負担で購入することができます。

ご利用者様にとって危険な箇所については、訪問介護の事業所として、ケアマネに提案し適切な福祉用具が導入されるようにすることが安全に入浴介助をすることが重要です。

残念ながら、ケアマネ自身が入浴介助しているわけではありませんので、適切な福祉用具が用いられているかは確認不足であることが多いです。

ですから、必要があれば、きちんとケアマネに必要な福祉用具について提案することが安全に入浴介助するコツになります。

入浴介助中に自分の身体に無理がかっていませんか

まず前提として、訪問介護員の皆さんが、入浴介助中に自分の身体が無理な体勢だなと思う時は、ご利用者様の事故に繋がることが多いです。

ですから、どのシーンで身体に無理がかかるのか、入浴介助のシーンを再現しながら、サービス提供責任者と検討することが重要です。

ですが、浴室を片付けたり、住宅の改修により環境を変えたり、工夫して乗り切られるならいいですが、そうでない場合も多いと思います。

事故が切迫していると判断されるような場合には、訪問介護での入浴介助にとらわれずに、他のサービス(通所介護)の検討をすることも必要になってきます。

ですから、このような場合には、サービス提供責任者やケアマネとよく検討して、サービス担当者会議を開催し、サービスを変更することが安全に入浴介助するコツになります。

ご利用者様に負担をかけないような配慮の工夫をしていますか

浴槽などへの入浴時間が長くなると、のぼせたりするリスクが高くなり、事故の可能性が高くなるということですね。

特に寒い時期は、寒暖の差が大きくなり、血管性の関連疾患の危険が大きくなる時期でもあります。

冬場は特にですが、高齢者はなかなか身体が暖まらないので、長湯したくなる方がいいです。

ですから、時計を見ながら7分くらいで上がるように1度目の声かけしましょう。

ですがもう少しという時は、残り3分をプラスして、10分までが限度として、入浴を切り上げることが、安全にニュよく介助するためのコツです。

それ以上の時間入浴することは危険です。

できるのであれば、寒い時期には、脱衣室と浴室の寒暖の差がなくなるように、冬の時期は、その部屋を暖めておいてもらうようするとさらにいいでしょう。

まとめ

安全に訪問介護で入浴できるかどうかは、訪問介護員さんにかかっています。

重篤な病気の引き金ともなる入浴ですが、これまでのコツを踏まえれば、最悪な結果は回避できるはずでので、ぜひ、実践して安全に入浴の介助を行なってください。

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