訪問介護事業所でヒヤリハットの記録を作成する意味

訪問介護の事業所でもご周知のとおり、ヒヤリハットの記録をして管理をしなくてはなりません。

ですが、こんなものを作成して何になるのかという考えの方も少なくないことも事実です。

実地指導だから、書いておくかという気持ちではいけません。

それでは、ヒヤリハットの記録を作成する意味について考えてみたいと思います。

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事故を未然に防ぐ

ありきたりですが、訪問介護の事業所でヒヤリハットの記録を作成する番の目的です。

自宅の慣れた環境で、事故を発生させるということは、訪問介護のプロとして本当に恥ずかしい限りです。

このようなことを防ぐためにも、ヒヤリハットの記録の作成は必要不可欠なことです。

ヒヤリハットの記録をしておらず、同じような失敗を繰り返してしまい、結果として、転倒事故等になれば、ご利用者様の身体状況低下を招くことになります。

それだけにとどまらず、もしかすると生活の質の低下や、自宅での生活の継続ができなくなってしまうかもしれません。

チーム全体で把握することで事故を未然に防ぐことができる

訪問介護の事業所で、ヒヤリハットを積み重ねれば、その危険な行為や、危険な場所や、危険な動きについての情報も収集されます。

その情報を元に、その後利用者様が、「どのような場面で危ないことをしてしまうのか」「つまずいたりして転倒しそうになる箇所が一番多いのはどこか」「歩行時が危ないのか、椅子に座る時などいつが危険なのか」などそのご利用者様の危険な傾向部分が明らかとなり、担当者会議等で共有することで、ご利用者様の安全確保に資することができるようになります。

なかなか集まらない現実

訪問介護員さんは、ヒヤリハットを提出することで、「事故にはならなかったが、提出することで怒られるのではないか」「記録を書くのが面倒」など、ネガティブな感情を持ちやすいものでもあります。

このようなことから、ヒヤリハットの記録が集まらない現状もあるかと思います。

ですが、訪問介護の事業所では、事故が一度発生してしまえば、ご利用者様との信頼関係は一瞬で地に落ちてしまうこともあります。

ですから、事故を未然に防ぐことが非常に重要であることを、訪問介護員さんにも知らしめることが重要です。

何がなくても、少し危なかったような記録も、日頃から口頭でもいいので、報告してもらうことから初めてはいかがでしょうか。

まとめ

このように、転ばぬ先の杖として、ヒヤリハットの記録を訪問介護の事業所で記録することは小さなことですが非常に大事です。

記録していない事業所さんでは、すぐに初めてみてください。

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