「処遇改善加算を、算定したいがハードルが高い」という方は、多いのではないでしょうか。
訪問介護の単独の事業所では、書類の多さや、システムの構築の手間から、算定することはなかなか難しいかもしれません。
訪問介護の事業所で処遇改善加算を算定するために1歩でも先に進めるために必要なことを簡単に解説していきたいと思います。
基本的なこと
よく改定がある、処遇改善加算ですが、また平成29年に改定がありました。
これまでは、処遇改善加算・~処遇改善加算・と規定されていました。
これが、今回の改定で、処遇改善加算・~処遇改善加算・までの、5段階となりました。
キャリアパスの要件
訪問介護の事業所で処遇改善加算を算定するためには、キャリアパス要件・から・にプラスして、職場環境等が算定の要件となります。
キャリアパス要件・は、「職位・職責・職務内容等に応じた任用要件と賃金体系を整備すること」が求められています。
キャリアパス要件・「資質向上のための計画を策定して研修の実施または研修の機会を確保すること」とされています。
補足ですが、研修は漫然と場当たり的でなく、計画的に立案されていなくてはなりません。
キャリアパス要件・「経験者若しくは資格等に応じて昇給する仕組みまたは、一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組みを儲けること」の3つの要件があります。
職場環境の要件としましては、「賃金改善以外の処遇改善を実施すること」とされています。
これらの要件を満たして、処遇改善加算のどの区分に合致するかによって、算定ができるようになります。
ですが、忘れてはならないのが、前提条件としまして、「全ての職員(訪問介護員)に周知すること」「就業規則等への明確な位置付け」が必要となります。
処遇改善加算の区分
処遇改善加算・を算定する場合には、キャリアパスの要件を全て満たしかつ、職場環境の要件を満たす必要があります。
この場合は、職員さんが、一人当たり、3万7千円の賃金改善が見込まれます。
処遇改善加算・を算定するには、キャリアパスの要件・と・、職場環境の要件を満たす必要があります。
この場合は、職員さんが、一人当たり、2万7千円の賃金改善が見込まれます。
処遇改善加・を算定するには、キャリアパスの要件・か・のどちらかと、職場環境の要件を満たす必要があります。
この場合は、職員さんが、一人当たり、1万5千円の賃金改善が見込まれます。
まとめ
このように、処遇改善加算を算定することで訪問介護員さんのお給料をだいぶ引き上げることができると思います。
これを活かさない手はありませんので、頑張って算定できるようにしましょう。