訪問介護の事業所に限らず、介護に関連するすべての事業所では、研修を実施することが義務付けられています。
情報公表制度が出来てからは、細かくどのような研修内容で、行われているか明らかにしなくてはならなくなりました。
では、訪問介護の事業所では、最低限どのような研修内容を盛り込んで行えばいいのか、解説していきたいと思います。
目次
研修内容 介護保険について
介護保険制度は、移り変わりが激しいですので、改正があればその都度、また、介護保険の基礎などについて研修を必ず行いましょう。
年に1回程度に実施するのが目安ですね。
研修内容 認知症について
訪問介護では、施設サービスよりなぜか重要視されていない気がします。
認知症の周辺症状を個別に具体的な例を提示しながら対応方法について、検討するといったような実践的な研修が必要です。
研修内容 接遇について
訪問介護では、接遇が重要です。
他の人の家に上り込むわけですから、挨拶の方法などについて、実践的かつ具体的に研修を行うことが重要です。
研修内容 個人情報の保護について
訪問介護で扱う情報は、個人情報の中でも、本当のプライベートな情報が多いです。
個人情報を漏洩しやすい状況について、具体的に明示し、注意を促すことが大事です。
研修内容 緊急時の対応について
緊急時にどのような対応を行えばいいか、実践的に、救急車の呼び方の練習などを行うような内容の研修を行うことが必要です。
研修内容 身体介護について
入浴、清拭、排泄、移乗や移動の介護技術について、その具体的な方法論について研修を行う必要があります。
研修内容 看取りについて
自宅での看取りの場面に遭遇する訪問介護員さんは、知らない間に心にダメージを追うことが多いです。
そのようにならないように、具体的にどうするべきかを教示することが必要です。
研修内容 感染症について
自宅で、食事を作成する場面がたくさんあります。
特に、梅雨期における調理の注意点や食品衛生的な扱い方法などについて、実践的な研修しましょう。
研修内容 口腔ケアについて
寝たきりの方などの食事介助のサービスに入った場合は、その食事の後に行う、口腔ケアが特に重要になってきます。
必要に応じて、歯科衛生士さんなどの専門職の方を招いたりして行うといいでしょう。
研修内容 リハビリとは
訪問介護でリハビリは行わないからと、早合点するのはいけません。
訪問介護の提供場面でも、日常の動きでもリハビリになります。
専門的な内容になりますので、こちらも理学・作業療法士の方を招いて実施するといいでしょう。
まとめ
このすべての研修を網羅すれば、情報公表等も含めて、法令上は問題ありません。
ですが、実戦では、これでは十分とは言えませんので、適宜外部の研修にも参加するようにしていきましょう。