訪問介護でターミナルケアを行った後にすることとは

ターミナルケアを行っていて、最終的に一番ダメージを受けるのは、誰だと思いますか。

それは、もちろんその家族であることは間違いありません。

ですが、携わっていた訪問介護事業所の訪問介護員さんも、ご利用者様に直接介護のサービスを提供するという性質から、ご利用者様が亡くなった後のダメージも大きくなっています。

ですから、訪問介護事業所のサービス提供責任者は、ターミナルケアを行った後に訪問介護員さんの心のケアを行う必要があります。

今回は、訪問介護でターミナルケアを行った後にすることを解説していきたいと思います。

スポンサーリンク
kaigo-knowhowレクタングル大

ターミナルケアを行っている最中の訪問介護員さんの心理状況

訪問介護員さんは、医療の専門職の方に囲まれ、非常に大きな重圧の中、訪問介護のサービスを提供しています。

さらには、お別れが近くになるにつれて、「ご利用者様に最期にこんなことしたい」「食べさせたい」「どこかに連れていきたい」など、介護職員さん特有の、最後に何かしたいという気持ちが強くなっていきます。

ですが、多職種協働でサービスの提供をしている以上は、訪問介護の事業所だけが勝手なことはできません。

ターミナルケア終了後からの訪問介護員さんの心理状況

訪問介護員さんは、ターミナルケアの終了(ご利用者様がお亡くなりになって)からは、その喪失感と無力感などに悩まされます。

ですが、一番は、先にも書きましたが、訪問介護員さんは、何もできなかったというもどかしい気持ちが一番強く、下手したら、燃え尽き症候群になることすらあります。

ですから、そのようなことがあるということを、訪問介護の事業所として、サービス提供責任者さんなどは、訪問介護員さんの精神状況を把握し、話たいことがあれば、全て受容してあげることが重要です。

さらにできるのであれば、ターミナルケアの終了後に、関わった専門職が集まりカンファレンスを実施することが大事です。

難しければ、関わった訪問介護員さんだけでも集まって、ターミナルケアで訪問介護のサービス提供中に考えたことや、終了してからの想いを共有するだけでだいぶ違うと思います。

ですが、本当に一番効果があるのは「訪問介護員さんはよくやっていただいた」「また、協働してやっていきましょう」などの会話が、医療職の職員さんからなされることで、訪問介護員さんは、「自分は、こんなに役に立った」などを実感することができ、今後のターミナルケアのやりがいにつながります。

このようなことを、ターミナルケアの終了後に行うことが大変重要です。

まとめ

ターミナルケアを行うことは、非常に大きな負担になることを念頭におき、燃え尽き症候群で、訪問介護員さんが離職なんてことにならないようにしましょう。

スポンサーリンク
kaigo-knowhowレクタングル大

kaigo-knowhowレクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする