訪問介護でできる掃除の範囲とは?

訪問介護で提供される掃除の範囲については、介護保険が始まった頃から指摘されてきている事項です。

ですが、介護保険が開始された頃は、何もわからずご利用者様の言いなりに範囲など関係なく掃除を行っていたような時期がありました。

ですが、徐々に「Q&A」なども厚生労働省や各保険者から、訪問介護で掃除できる範囲などについて説明されたものが発出されたことにより、だいぶ明確になってきました

それでは、訪問介護でできる掃除の範囲について解説していきたいと思います。

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掃除を行う範囲の基本原則

訪問介護の基本でもありますが、ご利用者様本人が使用している(関係している)範囲しか掃除はできないということは必ず忘れないようにしましょう。

ですから、独居のご利用者様の場合は、日常的にご本人様の占有している場所(日常的に使っていない部屋の掃除はその範囲からは除外されます。)全てを、訪問介護で掃除をしても、なんら問題はありません。

ですが、同居されているご家族様がいる場合は、特に玄関などは、非常に微妙な判断を迫られます。

玄関は家族全員が使用しますので、ご本人様の使用頻度と照らし合わせて、掃除の範囲としては不適切としている保険者もありますし、認めているところもあります。

介護支援専門員の判断により決定されてもいいですが、微妙な場合の最終判断は、保険者伺うようにしてください。

細かな掃除の範囲

掃除の範囲については、わかりましたでしょうか。

ですが、範囲は決まったとしても、どのようなお掃除の手法で行うかの範囲も決めておく必要があります。

これも、様々な意見が分かれているところですが、訪問介護で行う掃除はご家庭で行われている日常の掃除がその範囲になります。

ですから、時々しか行わないような、大掃除などはできませんし、通常考えられ内容な細かい指示の元に掃除はできないということです。

ですが最低限度「どこまでのものを動かすのか?」「掃除用具はどれを使用するのか」「はたきはかけるのか」などご家庭によって取り決めあると思いますので、それに沿って掃除を行うことが重要になってきます。

ですから最初に聞き取りを行いきちんと、その範囲について線引きを行なっておく必要があります。

ですから、訪問介護計画書だけでは反映しきレない場合は、それらのすべての内容を網羅した訪問介護のサービス手順書の作成をしておくことが重要です。

AさんBさんCさんと3人のヘルパーさんがチームを組んで、訪問介護のサービスで、掃除を行う場合に、3人が3人同じような手法で同じ範囲を掃除しなくては、苦情になったりしてしまいます。

まとめ

訪問介護でできる掃除の範囲の原理はお分かりになりましたでしょうか。その上で、きちんと手順書を作成し、均一で良質なサービスを提供できるようにしましょう。

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